мечта

推し隠してません

めまい症になった話。

今日生まれて初めてMRI検査を受けた。年明け早々こんな生まれて初めては体験したくなかった。そんでしぬほどこわかった。生きててよかった。


2017年の年末、仕事をしていたら急に吐き気が襲ってきた。
お昼近くだったし、その日も例に漏れず朝ごはんを抜いてたのでお腹が空いて気持ち悪くなったのかな、いやでもこれ吐きたいかも、とふらふらトイレに行ったがどうしても吐けなかった。そのまま自席に戻ったが当然ながら仕事には全く集中できず、簡単な受け答えをしてるだけでも気持ち悪くて全然会話に集中できない。
これはマジでヤバイ、さっきトイレに立ってから30分しか経ってない、あと30分待てば昼休みだけど絶対に我慢できない、ヤバイ!と思いながらもう一度トイレに立ったら廊下にへたり込んでしまった。
「マジかよ〜〜〜〜」と思いながら立とうとしたら立てなくてそのまま前にすっ転んでしまって、「マジかよ……………」となった。
ぐるぐるする視界でどうしよう、でもトイレなんて行けない、なんて考えながら必死に戻って上司に「具合が悪いんです、どうしたらいいですか?」とクソ頭の悪い質問をした。
「とにかく座りなさい」と言ってもらいそのまま15分くらい何もせずぼーっとしてたがその間も視界はぐるぐるしてた。目を閉じてもぐるぐるする。お腹空いたわけじゃないのかもしれないと思った。

なんだかんだあって昼休みに病院に行って「めまい症」と診断され、そのまま帰ることになったのだがいかんせん歩けない。全く歩けない。動くと気持ち悪い。
先輩に駅まで肩を貸してもらって泣きながら歩いた。本当に申し訳ないことをしたと思う。さすがに駅からはひとりで帰ったけど、正直あんまり覚えてない。よく帰れたと思う。

家に着いてもまともに歩けないままでお風呂にも入れなくて、汚い話そのまま着替えて横になった。意地で足だけは洗った。

びっくりすることに布団に入っても目が回っていた。横向きになるなんて以ての外でずっと仰向けになっていたがそれもありえないほど気持ち悪い。

次の日も目を開けたら世界が回っていた。歩いて10分とかからず行ける大きな総合病院にタクシーを使っていったが乗り込むまでに3回吐いた。
病院に着いても歩けないのは変わらないので同行してくれた母に引きずられるようにソファの所まで連れてってもらったが、結局診察室まで行けないので看護師さんが車椅子を持ってきてくれた。生まれて初めての車椅子。靭帯伸ばして足引きずってた時も松葉杖すらつかせてくれなかったのに。

ついた診断名は「前庭神経炎」だった。
原因は未だによくわからないけど前庭神経ってところにウィルスが入り込む説が有力らしい。
有名なメニエールと違って聞こえの症状を伴わないのが特徴。耳鳴りとかも全くなくて音だけはいつも通りに拾えた。

強い回転性めまいが数日続く。その通りで3日間は寝ても覚めても目が回ってた為寝ることしかできなかったのでさすがに寝飽きた。
30日あたりからフラフラながらも歩けるようになってきたので少し外に出てみたりもした。

脳みそがバカなので元日はライブに行っていた。
さすがに支えがないと死ぬので柵後ろを取ったけど結局バー掴みながら推しジャンしたりmixしたりしてたので一生ヲタクだなあと思った。元日からライブに行ってる時点でそれはそう。 跳んでる間は全然フラフラしなかったのでアドレナリンってすごい。


そんなわけで、そろそろ発症してから2週間。
最初の強いめまいはさすがに治ってはいるものの、まだ脳みそがゆれる感覚が残ってるし実際ふらふらする。階段の上り下りは手すりを掴まないとできないし足を踏ん張れないので下り坂が怖い。
年明けてからずっとこんな感じ。
で、今日は経過観察の通院。割と治りが遅いらしいっていうのはググっていたので薬もらって終わりだろうなと思っていた。

「うーん、三半規管っぽくない残り方だね。一応MRI検査しましょうか。この後時間ある?」
「あ、ハイ」

……………マジ???????
だってMRI撮るってことは脳梗塞関係のめまいかもしれないんでしょ、腫瘍ができてるかもしれないんでしょ、と内心メチャクチャにパニクってた。でもひとりだったからなんでもないことみたいに対応した。
あれよあれよと言う間に先生が予約を取ってくれて、30分後に検査しましょうと。言われて。あと30分。
じゃあそのまま上の階に行ってくださいね、と言われてエレベーターに乗った。当たり前だけど病院だから壁に手すりがついててものすごく助かった。ここ最近は壁に支えてもらいながら歩いてたので。

ぼーっと検査室の前で待ちながらそういえばお金足りるのかなあという疑問が浮かんだ。だって診察と薬代だけだと思ってたからそんなに持ってきてない。慌てて調べたら3割負担で6-7000円するらしい。たっけえ!
当然持ってなかったので受付に手持ちがないんですけど…と言いに行ったらカードも使えるし保険証持ってたらツケにもできるから心配しなくて大丈夫ですよ、と言われた。あと余りにも死にそうな顔をしていたのかしきりに大丈夫?と聞かれた。余り大丈夫ではなかった。

そんで着替えて機械の中。すっっっごく大きな音がする。笑顔がかわいいお兄さんが「気休めにしかならないと思うけど…」とヘッドホンをつけてくれたけどヘッドホンから流れる音楽なんか全然聞こえん。MRIが黙ってる時しか聞こえん。
閉所恐怖症じゃないから狭い所は全然怖くないんだけど、身動きできない状況でずーーっと大きな音がするのはこたえた。あとどっか悪いのかもしれない、って気持ちで終わるのを待たなきゃいけないのがキツイ。
もっと優しい音にしてほしい。異常事態みたいな音が何パターンも続くから本当に自分に異常があるみたいな気持ちになる。
そのまま20分から30分くらい機械の中に入っていたのだけれど、何かあったらどうしよう、手術とか入院になったらどうしよう、保険もなにも入ってない、って怖くて静かに泣いてたんだけど、なによりもこのまま推しに会えないまま死んじゃったらどうしよう、推しの生誕に行けないまま死んじゃったらどうしよう、って気持ちが一番強かったので本当に一生ヲタク!

結局何にもなくて、小脳も異常ないですねって言ってもらえたのでダメなのは三半規管だけだったらしい。
だいたい3ヶ月から半年くらいお薬飲む人が多いですねって、症状もそれくらい続くのか聞き忘れちゃったけどきっとそうなんだろう。平衡感覚取り戻すためには地道なリハビリしかないらしいので無理しない程度に頑張ろうと思う。


以上、ここ最近の私の体調の話!
今日のMRI検査が自分でもびっくりするくらい怖くて、なんとなく怖い気持ちを残しておきたくなった。こんな辛い年末年始初めてだったからそれも。
再発はしないみたいだけど、いつ何時発症するかわからないので皆様も体調にはお気をつけください。あと自力で病院行くより普通に救急車呼んだ方がいいと思う。

あと今回の教訓。一人暮らしだったら死んでたので早く彼氏を作ろう。